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Note from daily life.

Digital Analytics Hub 2019 に参加します

Posted at — Sep 4, 2019

Digital Analytics Hub

Digital Analytics Hub とは?

Digital Analytics Hub 2019

私にとってのDA Hub

前職のメディア企業でデータ部門の立ち上げやツール整備に携わっていたころ、グループ企業のChief Data Officer(私が、この人を目指そうと思った師でもある)に誘われて参加したのが2016年、英国ロンドンの外れにあるCheshamという街での開催された「Digital Analytics Hub 2016 EU」でした。

Cheshamはのどかな田舎で、草原が広がる美しいところではあったものの、猛暑でエアコンもない木造コテージ泊、ケータイの電波もWifiもほとんどない環境で缶詰… 初対面の、しかもヨーロッパ各地(=イギリス以外は非英語圏)から来た参加者が各専門領域で議論するという、なかなかハードなカンファレンスでした。

しかしハードではあるものの、参加者全員が実践者であり、データにまつわるあらゆるテーマ、例えばデータベース技術、可視化ツール、表現手法、社内での広め方、統制の仕組み、機械学習や予測の取り入れ方、アカウンタビリティ、指標開発… 多岐にわたるディスカッションがありました。

これらは、その後の私の取り組みの参考になるだけでなく、データを使った組織変革、正しい使い方、データにおけるアカウンタビリティとデータを用いた組織改革の手法について、「予習」や「思考実験」の機会となりました。

前職では、年1〜2回開催されるDA Hubに参加させてもらい、特にMontereyとNew Orleansではデータが組織の中心になることが当たり前になり、「AI」という言葉が強烈にバズっているタイミングでの実践者達の向き合い方、振る舞い方を学ぶことができた他、自分自身が取り組んでいることを伝え、「データ道場」プログラムについてシラバスを紹介するきっかけとなりました。

退職して、もう行く機会も無いだろうとは思っていましたが、リアルな事例に基づいて課題感を自分事化していく、そして自分の知見が他者を確かに助けるという実感が得られる、そんなイベントがDA Hub以外に見つからず、結局今回は自費で参加することにしました。

今回参加する予定のHuddle

実は旅程の都合で、最終日のHuddleaはほとんど参加できず、Round 6の半分で退席することになっています。

  1. Analysts, Scientists & Everything in Between: Why Job Titles Don’t Tell the Whole Story & What to Do About It
  2. Managing Attribution at the Enterprise Level: Success Factors
  3. Data as a Foreign Language
  4. What’s in Your Data Visualization Toolbox? Use Cases, Ownership, Governance & the Future of BI
  5. Content is King… But the Internet is a Democracy. Measuring and Not Measuring Content
  6. The Data Challenges of Measuring Customer

他に、Day2のワークショップに The C Word – Analytics Consulting という感じです。

他にもかなり興味深いHuddleがありますが体は一つ… しかしDA Hubでは、参加者がLinkedInのグループに招待され、各Huddleのリーダーはディスカッションのメモを後日グループに投稿します。なので、参加できなかったディスカッションについても情報を得ることはできるのです。 そういう仕組みなので、「聞きたいこと」は後々キャッチアップでき、逆に「話したいこと」を軸に参加するHuddleを選ぶ方が、他の参加者のためでもあり、自身のプレゼンスにも役立つと思われます。

他のイベントと比べると?

カンファレンスの参加費が20万円前後、渡航費が概ね往復25万円、宿泊費が一泊300ドルくらいなので、総額で50万円〜が目安です。これは、Adobe SummitやAWS re:inventと同じくらい、日数やセッション数で考えると「コスパ」は悪く見えます。

しかも、ディスカッションなので黙っているわけにはいきませんし、必ずしも凄いアイディアが得られるわけではありません。私が参加した中では、Huddleリーダーが愚痴をこぼしはじめ、しまいにはヒステリックになってしまったり、尖りすぎたCTOがちゃぶ台返しを繰り返したり、ということもありました。

なので、議論を誘導したり、話したいテーマを主張するようなことも必要ですし、自らの経験で実践的な知見を紹介する場と考えた方が、反響が見えて収穫になると思います。

また、参加者同士を繋ぐ仕組みがいくつかあり、最終日には指名した人と1:1で会話する時間も設けられているので、じっくり議論したいテーマや近い業界の人と話したいときには、Huddleの外で機会が見つけられます。

そして、DA Hubの素晴らしい点は、ホスピタリティでしょう。今も自分が参加するHuddleを変えようとしていたら、主催者の一人Matthiasがメールをくれて調整の支援を申し出てくれました。主催者が、参加者一人一人を丁寧にケアしてくれるイベントなので、高いチケットを売って放置プレイというようなことはなく、本当に実りある体験になるように運営されています。(もちろん、Analyticsのプロが主催しているわけで、参加者の行動はリアルタイムiにモニタリングされているのでしょう)

ということで…

日本からの参加者は自分以外にほとんどいません。英語でディスカッションで、準備も何もありません。ハードだし、決して安くはありません。

でも、個人的に、一推しのカンファレンスです。ぜひ次回の参加をご検討ください。